■ 自然音日記

      ★ 【ロタ島日記】 会報●号 2008年

 

=====ロタ島日記====

 

昨年末12月9日だったか、突然の大雪に見舞われたその日、ロタ島に向け横浜を出発、品川のポイント故障とかで早朝の横浜駅で待つこと1時間。時間に余裕があったので、多分間に合うだろうとたかをくくっていたがさすがにイライラしてきた。ホームにはもう旅行カバンを持った人はまばら。

ようやく乗った成田エクスプレスだが、また品川で15分停車、東京駅では中央線経由のエクスプレスが遅れているということでまた15分停車、ようやく順調に動き始めた電車だが、成田直前でまた10分停車、成田へ着いても出発まで30分ある計算だが、何とか滑闕桙゚るだろう、と思って急いで搭乗手続き口に来たが、もう並んでもいない。ぎりぎりセーフと思ったら係員のお姉さんが、「率直に申し上げてよろしいですか」と。

何かと思ったら「サイパンは台風のために現在飛行を見合わせています」

「‥‥」

「何とか行けないものですか」

「どうしてもとおっしゃるお客さんだけ引き返すことを条件に現在ロビーでお待ち頂いています。」「しかし現地はかなりひどい状況のようでホテルもどうなっているか判りません」

「でも結構です。行ってみます。お願いします。」

「しかしお客様はロタ島でらっしゃいますよねv「サイパンからロタ島の便はまったく飛んでおりません。先程お二組のお客様も帰って頂きました」

頭の先から足までもう常夏の気分をうち砕かれ、何でこんな寒い時にわざわざ来たんだよ。「5年ぶり、折角5日間の休みのやりくりをつけて今更おめおめと事務所に帰るれか‥」

r方に暮れて、「よしそれなら国内に切り替えよう沖縄あたりだ」

娘に連絡してインターネットで調べさせながら羽田に直行。それが前回の奄美大島行きと相成った。えらい高い旅行になってしまった。

 

====初日、ロタ島着====

今回こそはとロタ島へ自然音の録音と避寒を兼ねた4泊5日の旅行。3年前招待で行ったサイパン旅行の時の飛行機とはだいぶ違う。例の有名な‘ケツのでかい良く喋るスチアーデス’が乗っていない。乗員も日本人に変わっている。ジャンボ飛行機になっている。快適になったと少し安心。

サイパンに着到着、暑さが懐かしい。30人乗りの小型機に乗り換えた。25年ぶりの小型機であるが揺れが不安だ。プロペラをみるとターボプロップ、ジェットエンジンでプロペラを回す方式の飛行機で少し安心した。機内には現地人に加え日本人がちらほら。

ロタ島手前の小型機から見た洋上に浮かぶ小さな島、凸が三段になっている。人が住んでいるのだろうか。この島は珊瑚礁が隆起して出来た原始そのままの姿を留めているかのよう。想像しながら感慨にふけった。

ロタ島に到着、飛行機を下りると周囲から甘い香りが漂ってくる。「そうだ南国の≠閨vいったい何の香りだか判らないままホテル迎えの車に乗る。運転手がやけに対向車の車に手を振っている。道路際で作業している人にクラクションを鳴らして挨拶している。この運転手は一体何回空港とホテルを往復しているんだろうか、そのたびに手を振っているに違いない。s思議な光景だが、多分人口二千五百人足らずの島であるので、皆親戚みたいなものであろうと想像した。

ホテルに到着。ココヤシと素晴らしい香りの花、プルメリア。「そうか島中香っているのはこのプルメリアだった」と気がついた。この花は孔雀サボテンの月下美人の香りと同種であることに気づいた。直径10センチほどの幹のプルメリアが林立している。庭には一日咲き終わった花が所狭しと落ちている。拾ってみるとまだ素晴らしい香りが漂ってくる。手入れされていないブーゲンビリア、ハイビスカスも咲き乱れていた。

10棟ほど不規則に立ち並んで「るコテージの一つに案内された。何と一番海岸に近いコテージだ。ベランダから眺める眺望と景色と輝く色は夢の世界のよう。

一段落してホテルの部屋を眺めるとやけに殺風景な部屋であることに気がついた。何でだろうと調べてみると、風呂とトイレはユニットである。これはまあ良いとして、時計が一つもない、電話もない。テレビもない。あるのは小さな冷蔵庫とベットと整理棚だけだ。「文明を忘れてくつろぎなさいと言っているみたいだ」。

食事までの夕日に輝く海岸に散歩に出た。リーフにうち寄せる波がはるか彼方まで白い帯に連なっている。そこか迪ゥ渡す海岸線は絶景である。難破船も見える。

日本人オーナーが経営するホテル、ここの日本食風の食事に舌鼓を打った。食堂から出るとオーナーが追いかけてくるように「星を見てみますか?」と、望遠鏡を持って来た。

口径10センチほどの望遠鏡から土星の輪までがくっきりニ見えたのにはビックリ。「次は木星を見ましょうか」。木星の4つの衛星がくっきり見える。本体の木星の縞模様までかすかに見える。日本本土では60センチの望遠鏡を使ってもこうは見えないそうだ。「どれが木星ですか」と尋ねると「土星は肉眼では見えませんがね」と、空に齡ヤ輝いている星を指さした。

8時に床に着いた。何と不健康な生活だろう!。壊れかけたクーラーの音が気になり10時に目が覚めてしまった。外からは「ドドー、ゴー」とリーフにあたる波の低周波が窓を揺する。4時にようやく本睡。そうだよ。いつも寝る時間だ。

-----------------------2日目---------------

二日目、初めての朝だ。いつもの通りお昼の12時に目が覚めた。もう外はまばゆいばかりの光の洪水。東南アジア風のカーテンを開けるとそこにはココヤシの庭園、そのすぐ向こうにリーフに激突する白波とごう音が轟く。「トドドドー、ザー」。ああ寝過ごした。損したとばかりレンタカーを借り、録音機材を持って島巡りに出た。

島中古くさいトヨタ車ではないか。借りた車も当然トヨタ車「ターセル」だ。また時計もついていない。オーナーに聞いた珊瑚の海岸を目指し、海辺という海辺を調べながら目的地に向かうがA所々にある浜には湖ほどの波しかたどり着かないのだ。30メートル先ではごう音を響かせ高波がリーフに打ち付けているのに。どこの海辺に立っても海の色とそこから見える海岸線は絶景である。

左ハンドルの車に戸惑いながら走らせていると対向車が皆手を振ってくる。「俺知り合いなんかいないよ」と思ってもまた手を振る。

そうか昨日運転手がやっていたあれだ、トラックの荷台に乗っている作業員など全員がニコニコしながら手を振っている。島中皆親戚なんだ。僕も親戚になることにした。

ロタ島唯一の集落、ソンソン村にたどり着く。とは言っても車をそのまま走らせれば12〜3分足らずの村であるが、点在している集落を過ぎれば目的の千本ヤシの海岸。「あったあった」と心はずませ海岸に下りたってみれば、それは美しいリーフの中にあるオアシスである。しかしどこに珊瑚が散らばっているのか。いくら探しても珊瑚のかけらも見あたらない。とうとうあきらめ、村を後にして島の反対側に車を走らせる。今度は40〜50メートルもあろうか、断崖の縁を走る。素晴らしい景色だ。

突然目の前にさらなる絶景が広がった。村の先端にあるウエディングケーキ山と名付けられた小高い山だ。その名の通り3iの階段状にみごとに重なった山が紺碧の空と海の間にぽっかりと浮いている。時を忘れしばし眺め入る。

再び車を走らせると旧日本軍が構築したザンゴウと大砲が目に入った。何とも言えない感情に襲われた。

さらに車を走らせるとどんどんと高さが増す。海岸から次第に離れるが兜マわらず右に見える視界は海と海岸線を捉えている。

海岸に寄せる波の音はもうあきらめざるを得ない。では今度は鳥と思っても、たいした鳥の声はしない。ニワトリの鳴き声ばかりが聞こえてくる。鶏舎などどこにも見あたらないのに、と思っていると牧場のあちこちに放し飼いされている。これは後で気がついたのだが野生のチャボだった。島の至る所、ジャングルにもいる。オーナーに聞いたら「これは美味いよ絶品だよ」時々頂くのだそうだ。

山越えしてコテージに帰る。ホテルで案内書を見ると、‘バードサンクチャリー’「明け方頭上を舞う鳥は圧巻で る」と書いてある。よし明朝はそこだ。

一日で体中はヤケド状態。日本風な味付けのステーキに舌鼓をうちビールを飲み9時就寝。買っていった日本酒も役にたった。

-----------------3日目-----------------

3日目、今日は5時に起きて夜明け前にバードTンクチャリーにたどり着かなければならない、とは言っても小さな島である。砂利道を20分ほど走って到着。

想像では岸壁の上が鳥の巣になっていて頭上を飛び回りながら海に出ていく、というはずだったが、そんな所はない。仕方ないので、録音機材をかついで歩いたらすぐに階段が整備されていた。下っていくと100メートはあるだろう絶壁の縁に出た。その断崖と海と囲まれたそれほど大きくないわれわれが立っているこの下が緑になっている。なるほど鳥らしき白い点々が沢山見える。真下を飛びながらギャーギャーやっている。空が明るくなって来た、良い声ではないけれど、これが真上を飛ぶのか、と録音機をセットした。日が昇る。二、三羽頭上を飛んだので楽しみに待っていたが、依然と来ない、次第に数が減っていく。三々五々海で出て行ってしまった。

観光客が二三組現れ、万事休す。録音中止。「鳥なんて来やしない」「ワたパンフレットに騙された」、と憤慨。しかしここの雄大な眺めはまたまた絶景だった。

早朝なのでまだどこかで鳥が鳴いていないかとジャングルの中の道を走り回ったが居ない。ホテルにとって帰し、次の録音地探しに地図を広げる。

こうなったら海でも山でもとにかく走ってみ謔、ということになって、行っていない東側の海岸方面にした。

まずホテルから5分ほどの所にスイミングホールというのがあるので行ってみることにした。道路横にリーフの中にポッカリと楕円形に削られた自然のプールが見えた。濃紺の海から岸壁に叩きつける波しぶき、そのしぶきが海岸に押し寄せる、淡いブルーが何色にもおりかさなりプールを彩る。砂は真っ白、何ともいえない海の色である。点在する孤独な木が強い日差しを受けて木陰を作っている。道脇にはココヤシが茂る。

ここは絶対に海に入るべきだと水遊び。

40分ほどの水遊びでまた大やけどをおってしまった。

ホテルで作ってもらった弁当を持ち、先にある「釣り場」と書いてある場所に車を走らせた。荒涼とした低木のジャングルを走ると草木もまばらになった。海岸が間近だ。

いきなり紺碧の海が現れ、道がなくなっている。断崖だ。半島の先端まで延びる海岸線が見える見渡す限りの断崖から水しぶきが上がっている。「スゲー」

車を下りて恐る恐る海をのぞき込む。凄まじい勢いで太平洋の荒波が岸壁を叩いている。しかし崖の下の部分が見えない。荒波に削られてえぐられているらしい。すると自分が立っている場所は海の上らしい。

ここには柵もなければ案内板もない。落ちたらどうなるんだろう。

「こんな荒い海の音を録音しても怖いだけだろうな」、と思いながら車の方向に歩いたその時である。何とも不気味な音で「ヒュー」と岩が唸った。身のすくむような音だ。

何だろうと立ち止まって周囲を見回すが音源らしい所はない。

また突然今度は「ヒョー」と不気味な断末魔のような叫び。足下の岩の割れ目から音がしているらしい。その上に立ってみると凄まじい勢いで空気が吹き出している。

岸壁が波に削られ空洞になった所に波が押し寄せる、その中に閉じこめられた空気がこの割れ目を通じて出てくるらしい。気味悪いが、こんな音に巡り会うことはまたとないチャンスでもある。使うか使わないかは別にして録音することにした。

夕食も近いので良い場所を見つけたと元気になり、明日の作業に残してホテルに戻った。

----------------4日目---------------

四日目、録音機を整備して朝7時頃に元気よく断崖に向かって車を走らせた。

風を避けるためと、よりリアルな録音がしたいため、今日は崖から数メートルマイクロフォンを垂らすという暴挙を行った。垂らす方も怖ければマイクがいつ波をかぶるかも知れない。下調べはした烽フの、10分に一回くらいは予想を越えることが起きるのが波だ。前回の奄美大島でもマイクを海水に浸してしまった。今回は波しぶきは何回もかかっているけど、水分を恐れていては良い録音は取れない。これが素人の強みでもあるが、後で泣くことを考えない恐ろしさ。

録音の待ち時間に半島の先端方向の探索にでかけることにした。

ジリジリと照りつける太陽、木陰もない、車ははるか彼方、ここは珊瑚礁が削られ凸凹が背丈ほどもある。凹の方は円形に削られ底は平らだ。おそらく砂や小石が波によって中をかき回し、えぐりとられたのであろうか。つまり蛯ォなドンブリ小さなドンブリをぎっしり幅200メートル長さは半島の先端まで敷き詰めた格好だ。ドンブリの縁は珊瑚が複雑に削られているために手を着くだけで手のひらが痛い、腰を下ろす所もない。

もしこれが日本であったら「鬼の何とか」と名前がついて周囲にはぎっしりお土産もの屋と旅館が所狭しと並んでいることだろう。岸壁には鉄索が設けられ海を直接のぞき込むことも困難かも知れない。などと考えながら「ああよかった日本でなくて」とたわいもないことを考えながら大自然の驚異を堪能していた。

一つ目のスポット二つ目のスポットの録音がIわり、最後に残しておいた録音場所、ここは海から20メートルも離れているのにポッカリと直径15メートルもの穴が空き、海水が凄まじい勢いで吹き上げている。落ちたら絶対に助かることはないであろう。何故なら引き潮の時には洞窟深くに引き込まれ、波が上げると海水が吹ォ出てくる。おまけに珊瑚礁は全て剣山のようにとがっている。一度引き込まれたら体じゅう八つ裂きになってしまうだろう。

慎重にマイクを垂らす。録音機は5メートル手前に置く。何とかセットを済ませ。さて半島の方に再び散策と思って慎重に足を運ぶ、200メートルほど進んだ所から岸壁に出てみると、さらなる絶景が半島方向に見える。この先は波打ち際にテラスのようにもう一段の珊瑚礁が波に洗われている。見渡す限りの半円形の複雑なテラスが続き、波を被っている。さらに先に行ってみようと、また100メートルほど進んだ所で、珊瑚礁の岩肌はさらに複雑な様相を示している。半ズボンと薄手のシャツとスニーカーではどうにもならない。一歩バランスを崩したら体中裂けてしまう。好奇心は高鳴るが、さすがの僕も恐怖の方が先にたち退散することにした。

録音機を片づけ、岸壁から離れた所でまた「ヒューン」と不気味な洛鰍フ音が右から左に走る。その穴から続く割れ目が50メートルほども続き、吹き出ていた。

風は強いし、もう電池も残り少ない。しばし考えたが、横に流れる風穴の状況は録音不可能だろうと悔しい思いを残し、来た道を帰した。車が遠くに見える所まで来たが流れる汗が目に入って痛む。わずかな距離を40分もかけて戻った時はお昼近くになっていた。車で待っていた女房は元気そう。車の中と言えども日陰では寝られる温度だ。

ホテルに引き返し、バッテリーを交換、鳥の声がどうしても取れない。鳥の数は少ないが鳴いていた場所は確認済みなので、一人そこへ出かけることにした。

二日前に行った場所を目指したが、途中横道があった。入ってみると何やら鳥の気配がある。「よし」とばかり今回はトランクを開け、マイクロフォンを仕込み、コードを助手席に引っ張った。車を静かに走らせると、道路際でけたたましい鳥の合唱である。「逃げるなよ」と静かに近づき停車。録音機を回す。心臓がドキドキ、ヘッドフォンを耳に当てるとすぐ上の梢で鳴いている。鳴き声に答えている奴もいる「ウヒヒ」である。

10分ほど経って再びヘッドフォンで確認する。「ギョ」蠅がマイクロフォンにたかったり、旋回したりオてるではないか。3匹くらい居る。車を下りると鳥は逃げる。そのままだと使い物にならない。「あーあ万事休す」。

これまでもそうだったが、何故マイクロフォンに蠅が寄ってくるのか判らない。マイクロフォンの黒に引きつけられているのか。

30ほどで鳥の合唱も終わった。居場所さえわかれば最終日の明日があるさ。と場所を変えて再び録音するが、鳥は遠く、蠅はブンブン。山からは島の半分が見渡せる180度の視界だ。「今日も終わるよ」と言っているかのよう。海に浮かんでいる夕日もまた格別であった。「ひょっこりひょうたん島」さながらナある。縦10キロ横2キロに満たない太平洋のど真ん中にある珊瑚礁が何段も重なって隆起したことを目の当たりにできる原始そのままの地球史をみるかのような島である。そういえば「ドンガバチョ」風袋はそこら中に居たな。

-----------------5日目---------------

いよいよ最終日、午後1時までの勝負。昨日の場所の早朝なら蠅もいないだろうと出かけてみると蠅もいなければ鳥もいない。待つこと二時間。とうとう現れない。

果樹園と名の付く場所に行っていなかったことを思いだし、時間もないことから最後の希望をつないで車を走らせた。飛行場の近くである。綺麗に整備されたトロピカルフルーツ園だが、雀が多い。一人の現地人が作業をしていた。声をかけてみたら日本人向けに作っているそうだ。

あきらめようと思ったら門を開けてくれ、中に入れてくれた。

鳴いている。

しかし犬がけたたましく吠えてい驕Bここもとうとう挫折。もう時間もない。残念な思いでレンタカーを返し、サイパン行きの飛行機を待った。

サイパンでは乗り継ぎの待ち時間が二時間ある。

事前に用意したタクシーで2年前に一度録音した海岸へいちもくさん。

波は少し荒いが一面親指ほどの珊瑚で埋め尽くされ、良い音がするはずだった。

崖を下りてみると珊瑚は転がっているものの、肝心の波打ち際は砂になってしまっている。「珊瑚はどうした。」

しかしこれまでまったくできなかった砂浜の音である。とにかく録音することにした。タクシーを待たせてあるが、1時間たっぷり録音して崖を上がってみるとタクシーがいない。4時半に出発しなければ間に合わない。もう4時である。15分経ったが来ない。やむなく歩き始めた。15分ほど歩いた時にようやくタクシーの影、よかった間一髪間に合う。タクシーの運転手は「ああ大丈夫だよ。十分だよ」と。焦りまくって腹を立てていたのにどこ吹く風。空港に着くやいなや搭乗時間である。

体は大やけど状態。東京はさぞ寒いだろうな。しかし厚着する気にはならない。

サイパン島も後にし、雲の上にあった太陽も沈んでいく。上空でのアナウンス「ただいま入った情報によりますと成田の気温は4度ということです」。乗客のどよめきが起こった。周囲を見回したら既に皆厚着をしていた。

=========後記========

2月2日から7日まで5泊6日の旅でした。帰って来て知ったんですけど、ロタ島は世界で一番綺麗な海なんだそうです。どうりで海がいろいろな色に染まって、それは美しかったです。しかーし。ホテルに入ると電話はない、時計もない、テレビもない、あるのはベットと小さな冷蔵庫、壊れそうなクーラーだけ。

しかし表をみるとココヤシの庭の向こう側に怒濤の如くリーフを叩く大波。夜には重低音の海鳴りの音が窓を震わせます。

朝晩は冷房はいらないくらいの温度ですけど、日の当たる所へ出ると一日で真っ黒に日焼け、ヤケドですね。今僕の首と腕は新ジャガイモの皮状態。

福岡のさっちゃん連れて行ってあげたかった、それは別天地‥。 

 

事務所に帰って、コンピューターに音を取り込んで聴いてみると、凄まじい迫力の音ばかり、「あーあ、これ何時使えるのかな」。「“ハイパーリスナー”にも使えないよ。こんな恐ろしい音じゃ!」数日間溜息だった‥アーァ。


         ★        会報●号 年夏号