手を加えてない、本当の自然の音。
以前から聴覚トレーニングシステムで使用している自然音がほしいとの皆様からも強い要望がありました。
この自然音シリーズは、傳田自ら全国各地の山の中・絶壁の海岸を歩き回り、録音したものを収録しました。そして、自然を満喫して頂くために編集の手を加えることを極力避けました。
それはクリアな音というよりも自然の中の雰囲気を出したいと心掛けたからです。そのためノイズや奇異な音も多少混ざっていますが、このCDをお聴きの皆様にはその理由がお解り頂けるものと思います。
また、ヘッドホンでお聴きになると、より自然の中の自分を発見できるでしょう。
このCDは企画・録音・編集・写真・選曲・構成は全て、所長の傳田が行っています。
★ 試聴ができるようになりました。➡ http://denchoh.blog/sample/
「音のカタログ」が新しくなりました。
1,500円(送料別)
《ある山の風景》《ある海の風景》《ある山里の風景》《音の風景》全てを網羅いたしました。全32枚分、32トラックです。
自然音CDのどの種類が良いか迷っておられる方が是非ご利用ください。
また自然音CDの一つとしてお持ち頂いても味わい深い内容です。お勧めです。
《パワースポットの音》《自然の中のモーツァルト》《郷愁》は別CDに計画中です。
南の海、リーフを越えてやってくる小さな波の音、そして珊瑚のかけらが波に洗われる音を特集。静かな南の海の海岸で、甲羅干しをしているうちに、いつしか寝込んでしまっている自分が海岸にいることを発見 するでしょう。
遠浅の足首にかかるくらいの穏やかな海である。このような録音は二度とできないだろう。静かな音楽と穏やかな海の音は聴いていて飽きが来ない。皆さんは果たして眠らずに聴いていられるだろうか⋯。
1.E.エルガー:弦楽のためのセレナーデ第三楽章 02:31
2.《リーフにできた自然のスイミングスポットの波》 16:37
3.E.サティー:3つのジムノペディー第3番(オーケストラ版) 02:15
4.《行村の海岸》 20:00 5.E.サティー:3ツノジムノペディー第1番 02:39
6.《珊瑚のささやき》 20:06 7.M.ラベル:亡き王女のためのパヴァーヌ 06:18
試聴には「音のカタログ」をご注文ください。
断崖に叩きつける波、荒海に石が砕ける。珊瑚礁の海岸の唸り。迫力ある海の音。
奄美大島の南端にあるこの海岸に近づくと数百メートル手前から異様な音が聴こえる。海岸の上に立ってみてそれが解った。急斜面を下りて行く。太平洋からの荒波が中央に突き出た小さな半島から左右200〜300メートル、一斉にこぶし大の磨かれた石が持ち上げられては落ちて行く。ガラガラガラガラ。夜のこの海岸の迫力は恐ろしい。
※ 洞窟内の波…、数年後再び荒波を収録に行ってみると崩れて無くなったいた。洞窟は数百万年の最後を迎えたわけだ。
1.《南の島にうち寄せる波》A 右岸 16:05 2.エルガー:付随音楽「プランメル」~メヌエット 04:15
3.《南の島にうち寄せる洞窟内の波》B 16:08
4.《南の島にうち寄せる波》C左岸 08:47 5.サティー:あなたが欲しいの 04:21
6.《地獄からの風》 08:53
7.《石灰岩の岸壁へ打ち付ける波》 06:16 8.エルガー:セルセより~ラルゲット 03:39
小川をバックに多彩な鳴き声で鳴くアカヒゲを収録。マングローブから流れ出る繊細な小川の音、マングローブへと寄せる遠浅のシャワシャワと波打つ音。山から小川へ、そして遠浅の海岸と多彩な飽きることない 内容です。
数年後再び訪れてみると、残念ながらこの海岸へ下りるあぜ道は閉鎖になっていた。
1.モーツァルト:バレー音楽「レプティリアン」より「Pantomine」 K.299b 00:55
2.《マングローブに流れる水音とアカヒゲの鳴き声》 21:00
3.チャイコフスキー:子供のアルバムより《楽しい夢》 02:56
4.《マングローブより海へ注ぐ》 14:59 5.サティー: 3つのジムノペディー2番 02:12
6.《遠浅の海岸》 20:30 7.ヘンデル: オーボエ協奏曲 第3番 第3楽章 03:02
(スピーカー初期化用)
既存のピンクノイズを使わずに、海の音を使って“聴きながら音慣らしが出来る”楽しいピンクノイズが出来たら最高!という発想から生まれた1枚。荒波が洞窟の空気を押し出し重低音を生み出し、海岸にはこぶし大の石が乱舞する迫力ある音が絶え間なく響きます。“初期化用”としましたが、勿論お聴きいただけます。(音楽は、音慣らし前後に聴いて、違いの聞き 比べにもお使いください。)
01.ヴィバルディー:トランペット協奏曲 二短調〜 Adagio 02:20
02.《洞窟に叩きつける荒波》(奄美大島東部) 30:00 (25ヘルツ以下-6db減衰)
03.ラヴェル:高雅で感傷的なワルツより《モデレ》 01:19
04.《珊瑚のかけらが積もった海岸》(奄美大島中部) 30:00
05.J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第5番へ短調 BWV1056~Largo 02:45
地図に載ってない珊瑚が集積した無人島。一人で一夜を明かす…。日が沈むと南の島だというのに震え上がる。獅子座の静止流星に見とれ、昼は照りつける太陽に悲鳴を上げ、長年の夢であった波に珊瑚が洗われるチャリチャリした音を録音。心の底まで洗われる。
01.グリーク:愛の歌 Op.43-5 02:24
02.《珊瑚の島の響き》1 32:30
03.ヘンデル:12の合奏協奏曲op6〜第8番 Adagio 01:17
04.《珊瑚の島の響き》2 30:26
05.レスピーギ:リュートのための古い舞曲とアリア第三組曲「イタリアーナ」 02:43
試聴は「音のカタログ」をご注文ください。
三日三晩降り続いた豪雨がようやく上がり、隣の島へ録音に出た。録音機を海岸に仕掛け、次の録音地の偵察から帰ってみると、なんとのマイクロフォンと機材(新品!!!)が 海の中にプカプカ漂っている…! 最初の録音で機材丸ごと塩漬け。幸い録音機は生きていた。途方に暮れていたが、予備のマイクロフォンを持っている事に気付き、再び録音開始。
波の音とマングローブで鳴く虫の音を同時に録音できた貴重な録音。(その場では本人も気づかなかった!)
01. ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11より第2楽章 02:12
02.《春の波音と虫の音》 28:56
03. ビゼー:「アルルノ女」第1番 Adagietto 03:31
04.《珊瑚の島の響き》3 30:30
05. グリーク:二つの悲しい旋律 Op.34 [胸のいたで] 02:53
照りつける真っ青な空、海はブルーに輝き原始の海がそこにはある。海は悠久の営みを繰り返しているのだろう。
当時ここ〈パナリ島〉は標高6メートル。二つに分かれた小島だ。島内立ち入り禁止。渡しの船頭に「神様の島だから島内に入らず海岸だけにしてくれ」と言われ、照りつける太陽の下で一台の録音機で我慢の子。おかげで大やけど。
01.グラナドス:海岸で! 01:38
02.《奇祭の島の静かな海》 31:06
03.J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番二長調.BWV1068より《アリア》 02:57
04.《珊瑚の島の響き》4 30:18
05.ブラームス:8つのピアノ小品Op.76 第4番 間奏曲 変ロ長調 03:05
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※ このシリーズは長時間録音ができて、切るに忍びない音源を一トラック約60〜70分にしました。 ★ 試聴ができるようになりました。➡ http://denchoh.blog/sample/
夜中に富士山麓のある森に急行。そのポイントでは思うような録音がまだ叶っていない。 「夜が明けてしまう…」と林道に入って行った。ところが、いつも鳴いていない林道横で数種類の綺麗な鳥の声がする。「ここで録音機を一旦セットしてしまったらポイントには行けなくなる」「どうしよう!」迷いながら思い切って録音機を仕掛けた。ウトウトしながらモニターをしていると、これまで聴いた事がない鳥が少しずつ近づいてくる…。2時間近く素晴らしい録音ができた。
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(ある海の風景No.1の60分盤)奄美大島南端にある名もないひなびた集落。その前に広がる遠浅の海岸。100戸ほどの集落だが殆ど人影がない。まるで時間が止まってしまったかのようだ。
小さな珊瑚の欠片を小波が拾っては海に落ちていく。寄せる波音の間に時々チャリチャリと可愛い響きが聞こえる。5年越しの録音だ。
(ある山の風景No.1の伏流水の60分盤)北八ヶ岳の苔蒸す原生林の中、やっとみつけた伏流水を岩の隙間から録音。
始めての録音である。北八ヶ岳2,000メートルの白駒池から流れ出る小さな流れは直ぐに伏流水となる。その伏流水の音を求めて原生林へ足を踏み入れた。低いところ低いところと下って行った時、コポコポと何かが聞こえた。周囲を探してみると求めていた伏流水の音だった。
早速マイクロフォンを下ろし、録音開始。雨が降ってきた。録音機に衣服を被せ撤退。
しかしこんな事になろうとは…。この録音2時間で新品のマイクロフォンはダメになった。
二度と録れない貴重な録音だ。何故なら同じ録音をすると100%マイクロフォンを壊す。
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珊瑚の欠片が積もってできた無人島。ここは台風の度に形が変わるというが、消えて無くなる事はないらしい。この時は周囲300メートルくらいの楕円形であった。昼間は真っ白、照り返しで目が痛いほどだ。海は色とりどりのコバルトブルーのグラデーション。勇気を出して泊まり込んで録音。日が沈むと急激に気温が下がり、風が出てくる。震えながら夜な夜な録音。
珊瑚の欠片が洗われる音が素晴らしい。
マイクロフォンを波にさらわれた翌日、気を取り直して予備のマイクロフォンを携えて西表島を巡った。弓形に広がった湾にある海岸は1キロ以上あるだろうか、風光明媚な砂浜。一日ぼんやり散歩をしてみたいと思うほど実に穏やかな綺麗な海岸だ。
ドドッ、ドドッ、と打ち寄せる波。砂浜も豊で防風林まで50メートル以上ある。録音には適さないだろうと、それまで通り過ぎていた海岸だったが、録音をモニターしてみると意外に雰囲気も分かる。
10月の南の島はまだセミが鳴いている。海の中には無数のオヒルギの実が波と遊んでいた。奥の広大なマングローブから流れてくるらしい。
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西表島から石垣島へ戻った。石垣島でお世話になった民宿は、朝からバカでかいステーキが出たのには度肝を抜かれた。
夕食時は飲み放題。そのうちオーナー夫婦が三線片手に踊り出す。リーフに囲まれた、暖かく穏やかな海岸の波音。
南の島の青さが目に浮かぶ。
残念ながらこの海岸、今は新空港になってしまった。録音不可能だ
~音の風景~⑦ 《砂の舞》〜奄美大島〜
奄美大島のある半島の奥に、素晴らしい音がする海岸を見つけながら、強風、雨、沖に大型船舶の停留、と思うような録音が出来ずにいた。 4度目の正直!と、この海岸の音のみを求めて渡ったものの、今度は私が体調崩してしまった!それでも朝夕3日連続で録音に成功した。その中の一つである。砂が舞う、珊瑚が舞う。
奄美大島の空港近くの海岸の録音を終えて、フェリーで隣の島に渡ろうと車を走らせた。多くない町中の信号待ちで停車中、ドン!!自分の車が小さな震動。追突されてしまったようだ…。
最終のフェリーに乗り遅れ、宿泊施設を2時間探し回り、夕暮れにようやく見つけた民宿…。
ところが何と、この民宿の前の海岸の端には数百メートルに渡る珊瑚バラスが積もっていた。三難去ってこの幸運!
腹を壊し4日間絶食、ひょっとするとウドンが食べられるかも、と恐る恐る注文した。翌朝部屋の入り口に書き置きが…。
「ウドンを作りました」「出かけますので、そのままチェックアウトしてください」
冷めたウドンが何と美味しかったこと。ーおばさんありがとうー
“ある海の風景No2”トラック4を収録した翌日、場所を移しての録音。スピーカー、ヘッドフォンの初期化用に、低周波から高周波まで均一に入るようにと特別な手法で録音した。迫力のある海岸の音をお楽しみください。
とは言っても膝くらいの波であるが、録音するとこういう音になる。
試聴には「音のカタログ」をご注文ください。
鳥の声を探して伊豆半島へ出かけた。
「あそこは鳥が沢山いたな」という地元の人の声をたよりに、ものは試し、と季節はずれのドライブに出た。
山を上がって行くと、少しはいそうだなという気配がある。さらに奥に進んで仰天。
そこには大草原が広がっていた。「日本にこんな所が…。」
翌週、何か録れるだろうと夜明けめがけて出かけてみた。鳥の時期は終わっている。
あいにく霧が立ちこめている。寒い草原を眺めていると霧の中で何かピキピキ鳴いている。何の鳥だろうか。いつ降り出すか気がきではなかったが、折角なので録音機を仕掛けて別の場所へと移動した。
どうせ空振りだろうと思いながら、帰ってから捨てる前に録音を精査してみて驚いた。ピキピキの声は半ば諦めていたヒバリのさえずりだった。さらに子鹿の声、カエルの声、アカゲラまで参加するという凄い録音だった。
以来、この草原に虫の音とセミの録音に足繁く通う事になった。
雪解けが終わった早春の裏磐梯。短い夏の為か、木々の芽吹きと共に鳥の季節がやってくる。
オオジシギの乱舞(急降下の羽音)を録るために小鳥の時期より一週間ほど早く訪れてみた。小鳥のさえずりの時期はまだ早い… ? と思っていた。
夜明け前に乱舞するオオジシギの録音も終わり、朝日が顔を出した頃、森に入って行った。
五月半ば過ぎとは言っても、夜明けは6〜7度という寒さ。木の芽もようやく緑が見え始めた時期というのに、森では既に気の早い小鳥たちのお嫁さん探しは始まっていた。
普段ヤブサメという鳥は藪の中で「チッチッ」と9.000ヘルツという高い周波数で鳴くために方向が分からず、まず姿を見ることもできない。
日が差し始めて私の体もようやく暖まり始めた時、どこからともなく聴いた事もない{シシシシシシシシ??}と、とんでもない高い鳴き声が聴こえた。慌てて録音機を仕掛ける。
鈴虫が三千ヘルツ前後であるので如何に高い声で鳴いているかお分かりになるだろうか。スイッチョの音域である。
これほど高い周波数の鳥「ヤブサメがさえずっているのか…?」
大きな声でさえずってはいますが、果たして皆さんにはこの音が聴こえるでしょうか。
毎春恒例の裏磐梯の録音であるが、今回は既に鳥の時期を逸していた。
これまで録れていないヘラブナの産卵の水音を求めて桧原湖周辺を巡ったが、これも時遅し。桧原湖に注ぐ川の橋に立って「せっかく来たのにな!」恨めしく呆然と湖を眺めていた。
その時、どこからともなくバシャバシャと微かに魚が跳ねているような音が聞こえたような気がした。耳を澄ませると後ろの川の方角から聴こえる。
偵察に背丈ほどのクマザサをかき分けて行った。川の縁に出てみると、逃げもせずに目の前に沢山の魚はメスの腹をつついていた。左右に100匹ほど泳いでいる。「これはチャンス!」
録音を終え「やったやった!」と心で叫びながら宿舎に帰った。
その晩は友人との晩餐会。早速録音を聴いてみると魚が跳ねる水音、カジカガエルに雨音、空には鳥、「凄い。陸海空だ!」と大笑いした。
持って行った3台の録音機のうち、2台を故障させてしまったが、残りの1台に素晴らしい録音が入っていた。
後で判った事だが、「あれはヘラブナじゃなくてニゴイという魚だ」と写真と共に連絡が来た。体調30〜40センチもあるが、食べても美味しくない魚だそうだ。
一回の録音旅行で使える録音が一つあれば上出来だ。今回の旅行も無駄ではなかった。 DC40-12
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